Rugs from the Journey|旅が織る布
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Rugs from the Journey|旅が織る布
Nomadic Textiles in Stillness
モロッコの旅の中で出会った、
静けさを纏う布たち。
マラケシュの朝の光、
アトラス山脈の冷たい空気、
そしてサハラへ続く道。
その土地の呼吸と暮らしの時間の中で、
ラグは静かに佇んでいました。
ある日は、
砂とミントティーの香りに包まれたスークで、
商人と笑いながら一枚ずつ布を広げる。
またある日は、
夕暮れ。
山奥の祈りが空へゆっくりほどけていくころ、
沈む光の中で、模様の意味を静かに教えてもらった。
旅は景色ではなく、
“静けさに触れる体験” だと
気づかされる瞬間でした。
ラグは、技術や装飾ではなく、
手・祈り・暮らしの延長として生まれる布。
タジンを囲み、
クスクスを分け合い、
人々と時間を過ごす中で知ったのは──
使うために生まれた、美。
いま、その旅の記憶を、
BORDEAUXの静かな空間にそっと並べています。
Not decoration, but memory.
Not luxury, but presence.