RITE — Santa Maria Novella Florence
JAN-JAN VAN ESSCHE
RITE
A ritual in cloth and time
2023年1月11日、フィレンツェの夜。
サンタ・マリア・ノヴェッラの静けさの中で
布と身体、光と音が
ひとつの時間をつくり出していく。
Not a show to watch — a time to enter.
The Invitation
ホテルのベッドの上に
静かに置かれていた一枚のインビテーション。
これから始まる時間を知らせる
小さな合図のようでした。
A Sacred Space in Light
サンタ・マリア・ノヴェッラ。
夜の深まりとともに
石の建築と、その場を満たす空気が
静かに輪郭を増していく。
The Threshold
始まる前の静けさ。
人々が集まりながらも
空間には張りつめたような
静かな気配がありました。
Part I — Stillness and Weight
JJVE PROJECT #11 “RITE”。
モデルが現れると
布の重みと、抑えられた身体の動きが
空間の静けさをさらに深くしていく。
衣服だけを見るのではなく
身体、布、動き、そのすべてを通して
ひとつの世界が立ち上がっていきました。
Inspired by Pina Bausch’s “The Rite of Spring”.
Part II — The Rhythm
やがて、ダンサーたちが現れる。
絞り染めの布が身体とともに揺れ
静かだった空間に
少しずつリズムが生まれていく。
衣服は止まった「物」ではなく
身体によって動き
そのたびに新しい表情を見せる。
JJVEの服にある自由と調和が
動きの中で、より鮮明に見えてきました。
Part III — Touch
ショーの終わりに
モデルたちは広場に立ち
その衣服に触れることができました。
布の重さや質感。
手仕事の痕跡。
ひとりの身体が現れるだけで
空間の空気が変わっていく。
そして、Lamine Diouf。
自らの手で織り上げたテキスタイルを纏う姿。
素材をつくる人と
それを纏う身体がひとつになることで
布に込められた時間まで
見えてくるようでした。
Courtyard
場は中庭へ。
人、音、身体の動きが重なり
静けさの中に
祝祭の気配が広がっていく。
JJVE — A Philosophy
伝統と現代。
自然と人。
静と動。
相反するものを分けるのではなく
そのあいだにあるものを受け入れる。
素材への敬意。
受け継がれてきた技術。
そして、着る人の自由。
RITEで目にしたものは
JAN-JAN VAN ESSCHEが服を通して続けてきた
その姿勢そのもののように感じました。
そして、その在り方は
BORDEAUXが長く大切にしてきたものとも
静かに響き合っています。
To wear it is to carry time.
Closing
日本から唯一のショップとして
この夜に招かれたBORDEAUX。
その場で見たもの、感じたものを
ひとつの記録として残します。
RITEは、服を見せるためだけのショーではなく
布、身体、手仕事、音、建築が重なりながら
時間と文化を横断していく
ひとつの出来事でした。
A fleeting night, held in memory.